トラックドライバーにも言わせて
全国の運送会社・バス会社の皆様、こんにちは!
運送会社・バス会社様向け労働時間管理システム・安全管理システムのJICONAXです。
こんにちわ、藤牧です。
少し前にある運送会社の社長から一冊の本を紹介していただきました。
いいえ、厳密に言うと、二冊紹介していただきました。
そのうちの一冊が「トラックドライバーにも言わせて」(新潮新書)です。
運送会社にお勤めの方であれば、ご存じの一冊ではないでしょうか?
この本の著者であり、元トラックドライバーの橋本愛喜さんの経験やインタビューをもとに、運送業界の現状と課題を分かりやすく解説している一冊です。
私がこの本を読んで感じたのは、運送業にあまり関わりがない人こそ読むべき一冊だということです。
特に、トラックの死角や運転の特徴、路駐休憩やエンジンを切らない理由など、私たちの生活に欠かせないトラック輸送の裏側を知ることで、この先トラックを見る目が変わってきます。
中でも、「トラックの死角」については、「普段、車を運転しているからだいたい想像はできる」なんて思っていませんか?
また、私のように自転車利用者の存在がどれだけ怖いか、まさに文字通り死活問題となってきます。
橋本さんも「車高の高さ」と「死角の怖さ」は体験しないと伝わらないと語っています。
前述の通り、普段から車を運転する人であれば、「左後方」が死角になることはご存知だと思います。
しかし、同じ「左後方」でも、トラックドライバーが特に気を使うのが「道沿いの店から右折で車道に合流する際の左後方」だそうです。
右折を完了するまでに、
①歩道を越える
②手前の車線を越える
③合流車線を走行中の車を確認する
④右折する
と同時作業が多くなるからだそうです。
しかも、①の際には、左からくる歩行者が死角で見えなくなり、
さらに、④の際には、合流車線を走行中の車が全く見えなくなる、と。
もし、このような状況になったら、トラックが安全に右折できるような体制を取ることが私たちにできる無事故への貢献になるのではないでしょうか。
また、この本は著者ならではの言葉のチョイスが面白いです。
例えば、箱車のルームミラーの説明で
「トラックのルームミラーはほぼ飾り。得られる情報は自分の顔の疲れ具合くらい」
とか。
他にも、客(受取人)=“神”という例えを用いて、
「日本にいる神々が繰り返すのが再配達。わがままな神によって配達員はますます時間に追われる」
とか。
楽しみながら、業界について理解し、一気に読めるのもおススメしたいポイントです。
事故を無くすために、安全管理に取り組むのは運送会社だけではありません。
悲惨な事故の原因にならないよう、1人ひとりが運送業界の現状や課題、トラックの構造を理解することが必要だと思います。
では、今日もどうぞご安全に!
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